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失敗しない塾の選び方

「集団指導と個別指導はどっちがいい?」「大手塾と個人塾って何がちがうの?」いざ子どもを通わせようとすると悩ましいのが塾選び。お子様に合った塾を選ぶ上で知っておくべきポイントをお教えします。

集団指導と個別指導
どっちを選ぶべき?

それぞれに特徴があります。例えば集団のほうが授業料が安い、個別のほうが時間割の自由度が高い、といった違いもありますが、最も大きな違いは「誰のペースに合わせているか」。集団指導は「カリキュラムや先生のペース」、個別指導は「生徒のペース」に合わせて授業が進められることです。一般的に、勉強が苦手なお子さんは個別、得意なお子さんは集団が向いているといわれるのもそのためですが、どちらかに決めつけず、教科ごとに使い分けるのが理想的といえます。 なぜなら、塾に通うということは、志望校合格など特定の目標があるはずだからです。集団指導はそこから逆算してカリキュラムを体系化するため、効率的に学習できるといえるでしょう。またその中で、相対的な自分の現状を理解し、よい競争意識を育むことにも役立ちます。

逆に個別指導は、そうした環境・ペースに遅れを取りがちで、息苦しさや劣等感を抱きモチベーションが下がってしまうタイプの生徒や、集団指導の授業では対応しきれない個々の苦手分野をクリアするのに向いています。まずは自信をつけさせたい、という場合にもぴったりです。しかしそれも、教科によって個人差があるものです。総合的に考えると、集団指導を軸にしつつ、苦手な教科は個別指導でフォローアップしていくのがベストといえるでしょう。また、指導形態だけでなく、質問や補習、自立学習支援など、授業時間外のフォローをきちんと行ってくれるかもチェックしてください。




企業が運営する塾と
個人が運営する塾、何が違うの?

企業塾が「企業」として幅広く事業展開できているのは、長年の実績をもとに指導法・教材・人材育成などの研究を重ね、それを均質化し、多くの生徒に対して同品質のサービス(授業)を提供できるから。対して個人塾は、もともと企業塾に勤めていた人が、そうした均質化よりも自分なりのこだわりの実現を求めて開業するケースが多いため、個性が強く特徴的な塾が多くなる傾向があります。

やや極論すれば、誰が通っても高い確率で成果を担保しやすい企業塾と、そのこだわりや理念とお子さんとの相性さえはまれば、予想以上の成果も見込める個人塾、といった違いでしょうか。ただし、「情報量」という点では企業塾のほうが有利でしょう。事業体としての規模が大きいぶん、情報収集や分析にも費用や人員を投じやすいからです。


例えば近年取り沙汰されている2020年の大学入試改革(詳しくはコチラ)の情報やそこへの対応スピード、入試結果・対策の分析などは企業塾に軍配が上がります。 その一方で個人塾が強みを持っているのが、学校の定期テスト対応。個人塾は地域に密着した運営を行うところが多いため、過去問をもとに作問者(学校の先生)の性格や傾向まで分析して対策してくれる塾まであります。しかし最近では、企業塾も校舎(教室)ごとに柔軟性を出し、個人塾と同等、あるいはそれ以上の地元情報収集力を有する塾もあります。もし選ぶなら「地元事情にも精通した企業塾」が狙い目であるといえそうです。




表面上の合格実績に
数字のマジックあり!

親として、我が子に「この学校に合格して欲しい!」と願う気持ちも、「だから、その学校への合格実績が高い塾を選ぼう」と考えるのもよく分かります。しかし、少しだけ待ってください。合格実績が高いほうが良いという判断は間違いではないのですが、実は、そこには“数字のマジック”も隠されているのです。

例えば、主要難関校について各塾が公表している合格者数実績を合計すると、各学校が設けている定員を明らかにオーバーするという不思議な現象が起こっています。これは関東圏で特に強い傾向で、「塾のかけもち」をする生徒が多いため。つまり、各塾がそれぞれ「自塾の生徒」として実績にカウントするため、一概に「どの塾の指導が良かったから合格した」とは判断しにくいのです。

また、合格者数の多い・少ないだけを見ていると、同じくマジックにはまってしまいます。例えばX高校の合格実績で、A塾は10名、B塾は5名だったとしましょう。しかし、もしA塾は100名が受験して10名(合格率10%)、B塾は10名が受験して5名(合格率50%)だったとしたら、また少し考え方も変わってきますよね。


これらは特に塾側に悪意があるのではなく、数字上そうなってしまうだけで仕方ない面もあるのですが、中にはそうした数字を上げるため、受験生の意に添わない「受験校指導」を行う塾もあるのが事実です。

例えば強引に志望校を変更させたり、合格実績の低下を嫌って微妙なラインの志望校にはチャレンジさせなかったり、一部の優秀な受験生に対し、実績作りのためだけに「入学しなくても良いから」とまったく興味のない学校を受験させたり…… こうした点への口コミや評判などもチェックしながら、純粋に我が子の成績を上げ、本当に入りたい第一志望校へ導いてくれる塾を選ぶことが大事です。



塾名(ブランド)や
資料だけで選んではダメ!

大手(有名)になればなるほど、合格実績が高ければ高いほど、その塾に対する安心感がわくのは当然です。ただ、その先入観だけで選ぶのは少し危険。どれだけ有名でも、どれだけ実績があっても、大事なのは「我が子に合うかどうか」です。

各塾で体験授業や講習会などを実施していますので、まずはそれを受けてみることを強くお勧めします。実際の教室・授業の様子、講師の人柄や能力などをきちんと見ると同時に、お子さんに「どうだった?」という感想を求めてみてください。
そこに違和感や相性の不一致があるようなら、他塾を検討するのもひとつの手です。

受験というゴールの日時は待ってくれません。時間的・金銭的ロスを考えると、「入ってみて、違うと思えばやめればいい」という塾選びは避けたいところ。ブランドや資料だけで判断せず、まずはご自身の目で見て、体験することが、一番のリスク回避となります。
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